暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

二度あることは三度ある(佐田岬釣行三回目)

今日は土曜日。

何が何でも佐田岬のリベンジをしてやる。

前回の失敗を受けて、メインラインをPE1.0号から1.2号に、リーダーをフロロカーボン2.5号を5号に変えることにした。

用意したタックルは以下の通り。

・ロッド:ダイワ ラテオ100MH

・リール:シマノ アルテグラ12 4000HG

・メインライン:GOSEN DONPEPE8ACS 1.2号 200m

・リーダー:サンライン トルネードVハード5号

今度こそあの大物を仕留めてやる。

 

朝3時頃に起床し、一路佐田岬へ向かう。

今日は長潮で、5時過ぎに到着した頃には満潮から下げ始めたところだった。

暗いうちはシンキングペンシルを投げるがアタリはない。

少し明るくなった時にぽつぽつとライズが起き始めた。

ここでエリア10を投げてみると待望のアタリが来た。

しかし、10秒ほどで鰓洗いでバラしてしまう。

40cmくらいのシーバスだったと思う。

 

気を取り直し、もう一度同じコースに投げてみる。

すると大きなアタリが来た!

リールからどんどんラインが出ていく。

これは先日の魚と同じくらい大物だ!

リールのドラグを緩めすぎず(自分としては)強気で戦ってやる。

ラインが100m近く引きずり出されたところで魚は止まった。

ここで必死で巻いてみるものの再び魚は走り始める。

ラインを出されては巻き、出されては巻きを繰り返す。

20分程過ぎた頃に、このままバラしてしまったら何の証拠も残らないのではないかという不安が頭をよぎる。

取り敢えず写真を撮って証拠を残しておこう(釣り場がモロに映ってしまったので写真の掲載を控えさせていただきます・・・)。

これなら安心して釣りに専念できる。

 

魚は相変わらず走るものの、初めの頃と比べて走る距離が短くなってきた。

しかしいかんせん重く簡単には寄せることができない。

ポンピングで何とか寄せるものの、ある一定の距離まで寄せるとまた沖へと走り出す。

気付けばまた下糸が見えている。

PEラインを200m巻いたのに・・・。

もう左腕はパンパンだ。

 

ここで休憩を取りつつ写真を撮っておく。

この頃から魚は思わぬ方向に移動し始めた。

魚を掛けたのはテトラポッドの際なのだが、それから沖に走り、そしてこの段階で別の岸の方に向かってゆっくり移動し始めた。

そちらの方が取り込みやすそうなのでテトラポッドを移動して戦闘再開だ。

この頃になると魚が素早く走ることはなく、ただひたすら重く移動するだけになった。

ここからは力づくで寄せてやる。

魚は横に移動しながら近づいてくる。

あともう少しと思っていたら、魚は自分の左側に移動し始めた。

左側にはブイが浮いているのでラインを巻かれたら厄介なことになる。

不安は的中、魚はブイの下の方に潜ってしまった。

そして痛恨のラインブレイク。

「あっ・・・」

言葉にならないとはこのことだろうか。

 

最初の写真を撮ったのは6時40分頃で、二回目の写真が7時40分頃。

そしてラインブレイクした時は8時26分。

つまり二時間程戦っていたことになる。

疲労困憊なのはもちろん、朝マズメの時間はとうに過ぎてしまったので何を投げても何も釣れない。

それにしても二時間も寄せられない魚とはいったいなんだろう。

戦いの最中には一度も鰓洗いをせず、海面に浮いてくることもなかった。

岸の方に移動したのでエイではないかと思う。

いや、エイであってくれ。

エイではない大物だったら悔しすぎるから。