そして新しい時代が始まった(GW五日目)
昭和天皇が崩御されたのは昭和64年(1989年)1月7日のことだった。
当時中学生(14歳)で新聞配達をしていた自分は、その日に号外を配っていた。
そして次の日から新しい元号「平成」が使われ始めた。
正直なところ新しい元号が平成になった時には、「なんだそりゃ?」と思っていた。
耳慣れている昭和の方が良いと思っていた。
あれから30年が過ぎ、平成天皇が退位されることになった。
この30年間に自分は中学校を卒業し、高等学校、大学、そして大学院と進んで、今の仕事に就いた。
この間に多くの人に迷惑をかけてしまい、また多くの人に助けられて、自分は何とか生き延びることができた。
自分という人間の始まりが昭和なら、自分が成長したのが平成だったと思う。
平成という時代に生きることができて幸せだったと思う。
今の大学生のほとんどは平成生まれで、彼らの考え方が、少なくとも部分的には、自分には理解できなくなっている。
仕事や日常生活でも理解不能なことが少なくない。
体力も徐々に衰えている。
とは言え、本田宗一郎氏が本田技研工業(ホンダ)を創設したのは彼が42歳の時だった。
後にホンダを経営面から全面的に育て上げた藤沢武夫氏がホンダに入社したのは39歳の時だった。
それから彼らはホンダを世界一のオートバイメーカーに育てるという偉業を成し遂げている。
自分は凡人に過ぎないが、彼らの様に年齢に敗けずに生きていたいものである。