玉網王
久しぶりに植村君と釣りに行くことにした。
場所は最近ムラソイが釣れた松前港周辺だ。
ここなら絶対にボウズはないだろうと思い、植村君を誘ってみたのだ。
ところが期待に反してまったく釣れない。
釣れないどころかアタリさえない。
とても申し訳ない気分になってきた。
とはいえこのまま諦める訳にはいかない。
ということで伊予港に移動して釣りを続けることにする。
しかしこちらでもまったくアタリがない。
諦めて帰る準備をしていたら、隣の釣り人が「コウイカがいるよ」と教えてくれた。
このチャンスを玉網王が逃すはずがない。
必死の格闘の末、ついにコウイカを捕らえた。
かなり大きく胴だけで24cmある。
腕(短い方)を入れると36cmあった。
良く見ると胴体にネコの目のような斑紋がある。
後で調べてみたら、これはコウイカではなくモンゴウイカだった。
モンゴウイカはコウイカと同じコウイカ科に属しており、体内に大きな殻(甲)がある。
甲(こう)があるイカ、ということでコウイカと名づけられたそうだ。
モンゴウイカは斑紋があるコウイカなので、紋甲イカと呼ばれている。
釣れなかったけど、まあ良かった良かった。