暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

エース再び(後編)

ようやくアジが1匹釣れた。
とはいえ自分がアジを1匹釣れている頃には、辻君と清原君はそれぞれ10匹ぐらい釣っていたのが悲しい。

すっかり日も沈みお腹も空いたので旅館に行くことにした。
 
釣具を片付けていると玉網がないことに気付く。
辺りを見渡したがない。
海に落ちたとも思えない。
そういえば釣り人が数人いなくなっている。
 
これはどう考えても玉網が盗まれてしまった以外に考えようがない。
まだ一度も魚を掬ったことがないのに・・・。
悔しすぎる。
お願いだから返してほしい。
 
意気消沈しながら三崎の旅館へ向かう。
今回の旅館は昨年と同じ「やまもと旅館」。
まずは夕飯をいただく。

ようやく落ち着いた。
 
夕食後は再び海へ。
相変わらず風が強い。
まずは近場でアジングをする。
足元からほんの数m先にワームを投げてみるとやや強めのアタリが来た。

今日最大の24cmのアジだ。
この後に辻君が行ったことがあるという場所を目指して移動したものの、工事中で敢え無く断念することに。
明日に風が弱くなることを期待して旅館へ帰った。
 
翌朝、早速釣りに出かける。
瀬戸内海側では相変わらず爆風だ。
仕方なく屈辱の名取へ行くことに。
辻君はウェーダーを履いて地磯周りで、自分と清原君は港の外側でルアーを投げる。
メタルジグ、ヘビーミノー、フローティングミノーとルアーチェンジをしながら投げていると、フローティングミノーにアタリが来た。
やったと思っていたが釣り上げてみたらエソだった。
ややがっかりしながら釣りを続けているとまたアタリが来た。
これはエソのアタリではない!
やったやったと思っていたらすぐにバラしてしまった。
悔しすぎる。
辻君にもアタリが来たそうだが根に潜られてバラしてしまったらしい。

つくづく名取とは相性が悪い。
 
朝マズメが過ぎ、旅館に戻って朝食を取った後で佐田岬を転々としながら釣りを続ける。
辻君と清原君がアオリイカを、自分が小さなアジを釣ったが、あまり多くは釣れなかった。

やや物足りなかったが昼過ぎに納竿した。
せっかくエースが来たというのに海の状況が最悪だったのが残念だ。
次回こそは大漁といきたい。
それまでに腕を磨いておこう。
 
ちなみに、この夜に辻君と清原君は松山観光港周辺にエギングにいったらしい。
そのうえ良型のアオリイカを10杯ほど釣り上げたという。
自分は飲み会があったので、彼らとは別行動をとっていた。
羨ましいことこの上なし。