忘れ物(後編)
仮眠後、別の場所に移動して釣りをすることにした。
取り敢えずサビキ釣りを始めると、あっという間にウキが沈んだ。
何だこれ。
どうやら小さいサバとイワシの群れが来ているようだ。
サバはとにかく、イワシは今まで釣った中では一番大きい。
それからは正真正銘の入れ食いだ。
コマセを使わなくても釣れる。
植村君から「イワシの天ぷらが美味しい」と聞いたので、ほとんどのサバはリリースし、イワシだけキープすることにした。
すっかりサビキ釣りも飽きてきた頃、周りでは小さなナブラが起きている。
すかさずメタルジグを投げるとこちらもあっさりサバが釣れた。
サイズはともかく、なかなか楽しい。
大物は釣れなかったものの十分満足して納竿した。
今回の釣行で分かったのは、「中島でも季節によって釣れる魚は変わる」ということだ。
当たり前のことのようだが、今まではあまりにも恵まれた釣果だったので、中島を絶対的なものだと考えていたのだ。
次回はもっと研究してから中島に向かおう。
その時にはまた植村君と行きたいものだ。
今回キープした魚はこちら。
イワシを味わいたかったのでイワシばかりになっている。
妻にお願いして料理してもらった。
まずはイワシの梅煮。
梅で煮るいうと酸っぱくなりそうだが、そんなことは全くなかった。
これはかなり美味しい。
続いて植村君お薦めの天ぷら。
こちらは文句なしで美味しい。
お薦めの一品である。
さんが焼きにもしてみた。
ああ美味しい。
最後はつみれ汁だ。
これだけイワシを食べたのは初めてだ。
こんなに美味しい魚だとは思ってもいなかった。
またいつか釣りたいものである。