暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

久しぶりの深夜

昨日から妻は実家の方に帰っている。
久しぶりの一人暮らしだ。
それならば行くしかない。
と言うことで、23時過ぎから釣りに行ってきた。
 
一日中降り続いた雨が弱まっているのを見計らい、いつもの釣り場へ向かう。
久しぶりの海の状態は悪くなさそうだ。
期待を込めてルアーを投げるがまったく反応がない。
早々にこの場所を諦め、別の場所に移動した。
 
次の場所でミノーを投げてみると、40〜50cmはある魚が足元まで追いかけてくるのが見えた。
いきなりの出来事に心臓が躍る。
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせながら必死でミノーを投げる。
しかし、魚が追いかけてくる姿が見えるもののなかなかフッキングしない。
どうしたら喰ってくれるのだろうか。
その時、偶然にも魚がルアーに喰いついた。
街灯に照らされたその体は50cmはある。
その直後に鰓洗いが起き、宙を舞うミノーが見えた。
バラした魚の正体はシーバスだった。
久しぶりのシーバスだったのに…ああ悔しい。
 
この後も必死でルアーを投げ続ける。
しかし、ルアーを追い駆けるシーバスは少なくなり、遂にはその姿さえ見えなくなってしまった。
懲りずにルアーを投げるものの大雨が自分を襲う。
びしょ濡れになりながら帰路に就く。
 
釣れそうな気配と、痛恨のバラしの両方を味わった夜だった。
次こそは必ず釣ってやる。