暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

一か月ぶり

最近、何かと調子が悪い。
研究はなかなか進まないし、論文の審査結果もよろしくない。
授業の方もあまりうまくいっていない。
それなのに大学の委員会運営や学会の委員会や大会運営など仕事は増えていくばかり。
仕事のせいでなかなか釣りに行けないし、おまけに今年はホームグラウンドに青物が来ていないようで釣果はここ数年で最悪だ。
日頃の行いか、それとも厄年だからだろうか。
とにかくこんな調子なので精神的にかなりやられつつある。
 
しかし、今日は久しぶりに何もない土曜日である。
それならば行くしかない。
と言うことで早朝から釣りに行くことにした。
釣り場にはこの時期シーバスが好調である第一の河口を選んだ。
とにかく何かを釣って精神の回復を図りたい。
 
朝2時過ぎに起床し、高速道路で第一の河口の向かおうとするが、高速道路が夜間通行止めであることに気付く。
仕方なく下道を使うことにしたが、最初から出端を挫かれた気がして不安になる。
 
予定よりやや遅れて到着したので、急いでタックルの準備をしてバイブレーションを投げる。
いつもならすぐにアタリが来るはずだが何の反応もない。
シンキングペンシルに替えてみるもまったくアタリがない。
今日はボウズかもしれないと考えた時、ふとあるルアーが目に入った。
そのルアーとはS字に動くというNorth Craftのエアオグル85SLMである。
取り敢えず投げてゆっくり引いてみるといきなりアタリが来た!
ひょっとしてS字は凄いのか?と思いつつ寄せていると突然手応えがなくなる。
ルアーを替えた時に確認しておいたはずのリーダーがすっぱり切れていた。
エアオグルの凄さに気付いた直後にロストしてしまう不運。
今日はやはり駄目なのか。
 
これ以降アタリはなく、さらに満潮の潮止まりになってしまったので、別の釣り場の下見をしながら潮が下がるのを待つことにした。
1時間後に釣りを再開。
選んだのはダイワのモアザンリアルスティール26だ。
その数投目に再びアタリが来た!
鰓洗いをいなし、玉網で掬う準備を始めたその時、再び手応えがなくなった。
こんどは痛恨のフックアウトである。
 
今度こそと思いつつもう一度投げるとまたアタリが来た!
とにかく慎重に、慎重に寄せて玉網で掬う。

一か月ぶりのシーバスは47cmのタイリクセイゴだった。

鉄板バイブで初めてシーバスが釣れた。
鉄板バイブでシーバスが釣れることが、自分の脳に刻み込まれた瞬間でもある。

この個体の胴体に、何やら透明の動く生き物が着いていた。
サケでいうサケジラミのようなものだろうか。
 
この後にレンジバイブを投げてみたがなかなかアタリがない。
リールを巻くスピードを落として、ゆっくりアクションをつけるとアタリが来たが、すぐに鰓洗いでバラしてしまう。
 
この時朝8時を過ぎていたのでここで納竿することにした。
1匹しか釣れなかったが、これまでの鬱憤を晴らすかのような釣りだった。
エアオグルとリアルスティールをこれからも買おうと思いつつ帰路に就いた。