暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

出会い

気づけば一か月くらい魚が釣れていない。
この不調から脱出すべく今日も釣りに行きたいところだが、卒業論文研究の指導があるため休日出勤しなければいけない。
それならば夕方に行けばよい。
と言うことで、夕方に第二の河口に行ってきた。
 
雨のせいでコーヒー牛乳になった第二の河口でルアーを投げる。
いろいろなルアーを投げるが反応が全くない。
気づけばネコが5匹程集まってきて「魚をくれ」と言わんばかりに上目使いで見ている。
ごめんよ、今は釣れていないんだ…。
 
反応が全くない中、バイブレーションで丁寧に底を探っていると待望のアタリが来た!

エソだった。
いや、エソとはいえ一か月ぶりの魚である。
エソを釣り上げた直後に、一匹のネコが自分に急接近してくる。
そして、ルアーを外した瞬間、エソを咥えて走り去った。
そのネコを他のネコが追いかける。
既に自分には興味がないようだ。
 
この後はアタリがなくなったので、別の場所に移動すると、ある若者が近寄ってきた。
ポッパーをキーホルダーにぶら下げていたので釣り人だと分かる。
聞けば原付で旅をしているようで、釣りをしている自分に話しかけてくれたようだ。
その若者はシーバスはもちろん、エギング、ジギング、ヘラブナからテンカラまでこなす、かなりの腕前の釣り人のようで、いろいろな話を聞かせてくれた。
こんなに詳しく釣りについて教えてくれるのは釣り部のエース以来かもしれない。
しかも、その若者の顔や背格好がエースにかなり似ているのだ。
ひょっとして本人ではないかと思ったくらいだ。
あまりに似ていたので写真も撮らせていただいた。
 
1時間近く楽しい話をして、それから帰路に就いた。 
エソしか釣れない夜だったが、良い出会いをした日だった。