暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

白い闇を抜けて

ここ最近の精神状態は最悪だ。
家庭や仕事が原因ではない。
シーバスが釣れないことが原因である。
 
何度釣りに行ってもシーバスが釣れない。
全くアタリがないというのではない。
アタリは毎回あるのだが、足元に寄せた時にバラしてしまうのだ。
最近は10回以上連続で足元でバラしている。
シーバスの姿が見えているだけに悔しい。
正直なところバラし恐怖症といってもいいくらい精神状態が追い詰められている。
ここまでくると気分転換とは言えない。
この日記を更新するのはおろか、他の釣りブログさえ見られなくなってしまった。
 
それでも懲りずに早朝から釣りに行く。
釣り場は第二の河口。
今日こそはシーバスをこの手にしたい。
 
釣り場に到着後、メバル用のワームを投げてみる。
すると早速小さなアタリが来た。
フッキングしなかったがアジっぽいアタリだった。
ベイトが入ってそうな気がしたので、メバル用のミノーを投げてみる。
やや手前まで引いたところでアタリが来た。
そして鰓洗いが始まる。
40cmくらいのシーバスだ。
サイズはさておき、今度こそ釣り上げたい。
鰓洗いをいなしつつ抜き上げる体勢を取る。
すると突然手応えがなくなった。
見るとスナップがリーダーから外れている。
結構きつく結んだのに…お気に入りのミノーを失ってしまった。
そして何よりもシーバスに悪いことをしてしまった。
またしてもシーバスを逃す自分に嫌気が差す。
 
今日も釣れずに終わるのかと思いつつ、別の場所でラパラCD5を投げてみる。
水深が浅いせいか海底に当たるような感触がする。
下手すると根掛かりするなと思いつつ、抜き上げようとしたその瞬間小魚が喰い付いてきた!

何と10cmくらいのセイゴが釣れた。
二か月ぶりのシーバス。
サイズなんて関係ない。
胸の高鳴りを感じつつ写真を撮る。
さらに移動してCD5を投げるとすぐにアタリが来た!

27cmのヒラセイゴだ。
この後もアタリは止まらない。

38cmのタイリクセイゴを追加した。
 
あまり小さいセイゴを釣っても良くない気がしたので、大きめのルアーに替えてみるが、それでもアタリは止まらない。
フッキングまで至らなかったもののかなりの数のセイゴが入っているようだ。
 
この後、夜明けとともに潮が止まり、アタリも消えた。
1時間程度の釣りだったが心の底から満足した。
これでしばらくは生きていける。