暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

国際学会その3

自分がかつて所属していたQ州大学は、別の土地に移転する予定である(医学部を除く)。
予定といっても農学部以外の学部は移転済みであり、農学部も数年以内に移転する。
つまり、自分が働いていた建物は全てなくなることになる。
 
学会会場に向かう電車から、Q州大学が見える。

よく見ると、既に建物の取り壊しが始まっているではないか。
全てが無に帰る前に、かつて自分が働いていた場所に行ってみたい。
ということで少しだけQ州大学に立ち寄ってみた。
 
西鉄貝塚駅で降り、Q州大学に向かう。
建物はほとんど変わっていないが、駅近くで飼育していた鶏は今はほとんどいない。

かつての自分の研究室があった建物もほとんど変わっていなかった。
ただし、自分の研究室は5年くらい前に廃止され、今はまったく別の研究室が入っているそうだ。
研究室の学生と一緒に行った生協も相変わらずだった。

ただし名物料理の「ジロー風スパゲティ」は既にないそうである。
ジロー風スパゲティは移転とともになくなるそうだが、これを作れる料理人の体調が悪くなり誰も作れなくなったそうだ。
自分がここを離れてから10年も経つのでそういうこともあるかもしれないが…。
 
隣の理学部との間には柵が設けられており、あちらにはもう行くことはできない。
移転を実感させられる再訪だった。