暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

夏休みの自由研究?

6月頃に、研究室の学生がキュウリの栽培を始めた。
研究室に長年放置されていたキュウリの種を何とかしようというつもりらしい。
幸い芽が出て数枚葉が出たものの、研究室では日当たりが悪く敢え無く枯れてしまった。
すると隣の研究室からトウモロコシの種をもらってトウモロコシの栽培を始めた。
今度は日当たりが良くなるように鶏舎の前にプランターを置いていた。
トウモロコシは3株ほど芽が出たが、鶏舎が研究室から離れているせいか水やりをしなくなってしまった。
その結果、2株が枯れ、1株が瀕死の状態になっているではないか。
生物を育てる研究室が植物の一つも育てられないようでは残念すぎる、ということで代わりに水をあげてみた。
すると次の日には瀕死の1株が復活しているではないか。
その瞬間、何かのスイッチが入った。
このトウモロコシを自分の手で育ててやろう。
 
水やりを続けること数日。
花らしきものが出てきた。

脇の方にも何か出ている。
ひょっとしてこれがトウモロコシになるのだろうか。

 
もしトウモロコシができるのなら肥料をあげた方が良いのではないか。
肥料のことはよくわからないので培養土なるものを買ってきてあげてみた。
すると次の日にいきなり変化が現れた。
まず、花の一部が開いた。

脇の方からひげが出てきた。

 
インターネットで調べてみると、トウモロコシの株が少ない時には人工授粉した方がいいやら、虫が入らないようにした方がいいやら書いてあるのだが、いまいちよく分からない。
とにかくひげ(雌花)に雄花の花粉が着けばひげが茶色になるらしい。
そこで、雄花の一部をちぎってひげに入れてみると、ひげが茶色になってきた。

ついでさらに脇から小さいトウモロコシができているような?
 
ところが、これ以上ひげが茶色にならない。
受粉が完全ではないのだろうか?
いつ収穫した方が良いのやらと考えていたら、学生が勝手に収穫してしまった。
彼らとしては教員がトウモロコシのお世話をしていることに対するうしろめたさもあるのだろう。
トウモロコシを剥いてみると、

一部だけが大きくなっている。
帰ってきたウルトラマンに出てきたナックル星人のようだ。
 
ということでトウモロコシ栽培は中途半端に終わった。
それでも、花が咲いたり実が着いたりと面白い体験をさせてもらった。
次こそは立派なトウモロコシを作ってみたい。