暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

有給休暇とは何ぞや

先日の研究室の忘年会の次の日から、四日連続で実験をしてきた。
土曜日も日曜日も、クリスマスイブもクリスマスも全く関係がなかった。
そんな自分にご褒美をあげてもいいだろう。
ということで、今日は有給休暇を取って佐田岬に釣りに行ってきた。
 
朝3時半に起床して佐田岬に向かう。
少し風が強いのが気になったが、宇和海側なら大丈夫だろうと判断した。
5時過ぎに到着した時には先客が4名程いた。
良い釣り場を確保できるかなと心配しつつ移動していると、他の釣り人はみな港内で釣りをしていることに気付く。
テトラポッドを降りて釣り場に入ると、立つのもままならないくらいの暴風が吹きすさんでいる。
2時間かけてここまで来たのにこれでは釣りにならない。
悩んだ末に佐田岬から撤退することに決めた。
せっかくの有給休暇が台無しだ。
 
あまりに悔しいので、帰りに第二の河口に寄ってみた。
この時点で7時を過ぎており夜が明けている。
干潮手前でまだ潮が動いているが、シンキングペンシルやミノーを投げても何にもアタリがない。
ふとバイブレーションなら良いかもしれないと思い、レンジバイブ80ESを投入する。
リフト&フォールを交えながらただ巻きしていると時折ガツガツした手応えがある。
もしかしたらアタリじゃないかな…。
そう考えていた時、明確な手応えを感じた!
そして始まる鰓洗い。
シーバスだ!
しかし、次の瞬間にレンジバイブが弾け飛んだ。
気を取り直してもう一度投げるとまだアタリがある。
そして再びロッドが重くなった!
慎重に寄せて玉網で掬う。

50cmのタイリクセイゴだ。

痩せてはいるが病気や傷がない綺麗な個体だ。
これでお持ち帰りだなとシーバスを手に取った時、あることに気付く。
「こいつ、少し臭いな…」
刺身で食べる自信がなかったので泣く泣くリリースした。
 
この後、大学で学生と一緒に実験した。
早起きのせいで頭が回っていなかったが、学生がテキパキと作業を進めてくれたので順調に終わった。
 
シーバスと実験のおかげで充実した有給休暇になった。
それはさておき、佐田岬で青物が釣れなかったことはやっぱり悔しい。