暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

最終講義

母校であるU都宮大学のS田先生が今年度をもって定年退職を迎える。
退職記念講義、通称最終講義に参加するため、二年ぶりに母校を訪ねた。


校舎の中身は随分と変わったものの、外見はほとんど変わっていない。
S田先生は自分の研究室とは別の研究室の教授である。
学生時代には実験器具を借りるためにS田先生の研究室に入り浸ることが多かった。
修士課程と博士課程の副指導教官をお引き受けいただき、研究に関するアドバイスもたくさんいただいた。
 
研究だけではなく、わかりやすい授業をされる先生だった。
骨格標本や脳神経標本の実物や図を見せてわかりやすく説明したり、ノートを書く時間をとったり、余談を交えたり…勝手ながら今の自分の講義に全て活かしている。
大学二年生の時に、「ただ専門的な語句を覚えていくだけの学習より、情報を素早く手に入れる術を身に付けた方が良いのではないか」と生意気なことを言ったことがあるが、S田先生は「それでもある程度専門知識を身に付けておかないと様々なことに対応できないよ」と優しく諭してくれた。
今はS田先生の言葉を完全に理解している。

最終講義では以前と変わらないS田先生の話を聞くことができた。
驚いたことに、同級生や後輩達もちらほら最終講義に来ていた。
同級生や1年下の後輩はほぼ20年ぶりに会うことができた。
皆相変わらずだったのが嬉しい。
 
明日に急な仕事があるため、夕方に東京に行った。
浜松町駅付近のホテルにチェックインし、軽く釣りに行ってきた。
浜松町付近の港湾は釣り禁止のところばかりだったので運河でルアーを投げる。
時折ライズがあるもののアタリはまったくない。
2時間近く粘ったが何にも釣れなかった。
せっかく最終講義で良い気分になっていたのに…いずれ近いうちにリベンジしてやる。