暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

卒業式

今日は卒業式。
大学としては一日お祭りのような日だ。
本当に目出度い日なのだが、教員生活16年の自分としてはこのお祭りにやや食傷気味だったりする。
自分の研究室の卒業生が気に入らない訳ではない。
むしろその逆で、今年の卒業生(学部四年生)は明るく気遣いができる学生達ばかりで、研究でも飲み会でも本当によく頑張ってくれた。
そんな学生達を送り出すのだから、せめてお祭りの裏方として精一杯頑張らなければ…。
 
今年の卒業生のうち、卒業論文研究を直接指導したのは三人である。
かなり良い(と思う)研究成果を出してくれたので、彼らの成果を論文としてまとめるのが教員である自分の務めだと思う。
と言うことで、朝から彼らの研究の追加実験を行うことにした。
朝5時に研究室に来て学位記授与式が始まるまでPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を5回立て続けに行う。
結果は上々、これでまた論文作成に近づいただろう。
 
学位記授与式の後は卒業生にお寿司を振る舞う。

そして夜は謝恩会。
 
自分は教員として卒業生のためにきちんと働くことができたのだろうか。
ここ数年、この時期にはいつも悩んでしまう。
卒業生の今後の活躍と健康を祈るばかりである。