暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

第4回釣り部遠征(前編)

先月末に卒業論文ならびに修士論文の指導が完了した。
これで(一部を除く)卒業生は大学の課程を全て修めたことになる。
卒業式まで残りおよそ1ヶ月。
その間に卒業生は慌しい日々を送る。
 
釣り部では辻君と宮崎君が卒業する。
宮崎君は進学するが、辻君は就職するため釣り部を卒業することになる。
彼らが卒業する前にもう一度釣り部の遠征を行うのだ。
場所は佐田岬
今年の釣り初めと同じくマトウダイを狙う。
 
深夜12時に集合し、まずは八幡浜へ向かう。
ここでマトウダイの餌となる小アジをサビキ釣りで確保するのだ。
その前に、1匹の魚が海面近くを泳いでいることを辻君たちが発見した。
こんなチャンスを玉網王・植村君が逃すはずがない。
魚が玉網に気づいたものの何とか捕獲に成功した。

27cmとなかなかのサイズだ。
ところでこいつは何の魚だろう?
銀色に輝くその体はイシモチのように見えるが体型がやや違う。
口が小さく、吸い込みできるように口が前に伸びる。
ご存知の方、ぜひ教えていただけないでしょうか?
(後で調べたら、クロサギという魚だとわかりました。)
 
謎の魚はともかく、肝心の小アジがまったく釣れない。
アジの泳がせ釣りはその名の通り、アジがないと釣りにならない。
時間は刻一刻と過ぎていく。
とりあえずマトウダイ釣りの場である三崎に向かい、そこで小アジを調達することにした。
ところが三崎でも小アジがまったく釣れない。
前回あまりにも簡単に小アジを調達できたのでサビキ釣りをなめきっていた。
後で知ったのだが、この日は他の釣り人も小アジを釣ることはできなかったそうだ。
泣く泣くマトウダイ釣りをあきらめ、各々が三崎でいろんな釣りをすることにした。
 
空は青く澄み渡っている。
こんな時、三崎からは九州の大地が見える。

ただし、肝心の魚が釣れない。
眠気と疲労が釣り部員を襲う。
そんな中ついに辻君がワームでメバルを釣り上げた。

青虫をジグヘッドにつけた「リアルワーム」の効果は抜群だ。
そのうちカサゴも釣り上げた。

この後、カサゴをもう1匹追加した。
ライトゲーマーの本領発揮だ。
 
自分は青虫を餌に投げ釣りをしていた。
何度も餌を取られたので何かいることは間違いない。
ようやく小さなアタリがきた!

28cmのカワハギだ。
最近の中では一番の良型だ。

カワハギのオスは背びれの一部が細く伸びる。
こいつはオスだな。
 
植村君はサビキ釣りに飽きて、玉網を片手に獲物を探す。
そして、またまた魚の捕獲に成功した。

20cm近いハコフグだ。
ハコフグの身にはフグ毒として有名なテトロドトキシンがない。
そのため様々な地方で食べられている。
しかし、今回はハコフグを逃がすことにした。
もったいない気がしたが、この決断が良かったことを後で知ることになる。
まずハコフグパリトキシンという毒をもっている場合がある。
そして、仮にパリトキシンを持っていなくても、ハコフグはパフトキシンという毒を皮膚から分泌する。
これは捕食者から身を守るものだが、水槽に入れたりすると、他の魚を殺してしまうことがあるらしい。
もし水槽に入れていたら他の魚も死んでいただろう。
なお、本日記を見てハコフグを食べ何か問題が生じたとしても、当方は一切責任を持てません。
 

10時過ぎについに三崎での釣りをあきらめ、八幡浜で別の釣りをすることにした。
果たしてこの決断は吉と出るのだろうか?
 
後編に続きます。