暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

玉網王に捧げる釣り(前編)

玉網王こと植村君が大学院を修了し、4月から県外の会社で働くことになった。
彼の勤務先は内陸県なので、これからは簡単に海釣りができない。
 
彼がこの街を離れる前に釣りに行こう。
学生最後の釣り場として中島が相応しいだろう。
釣り部メンバーの宮崎君と清原君も加わり、4人で中島に行くことにした。
玉網王に捧げる釣りである。
 
意気揚々と三津浜港に向かい、午後のフェリーに乗り込む。

宮崎君は昼間に研究しなければいけないので別の便で中島に行くことになった。
中島は釣り部のエースが卒業する前に最後に行った島である。
その時は釣り部のエースが70cmと89cmのシーバスを釣り上げた。
否が応でも期待が高まる。

三津浜港を出港して1時間程で中島に到着した。
 
今回の標的はシーバスとメバル、そしてカレイだ。
シーバスとメバルはルアー釣りで、カレイは投げ釣りである。
適当な場所を選んで投げ釣りの仕掛けを投入して放置し、車で移動してメバリングを始める。
早速17cmの青メバルが釣れた。

とはいえ干潮の潮止まりなのでそれほど釣れない。
そんな時はすぐに移動だ。
中島には菜の花が満開ですっかり春らしくなっている。

年齢を重ねるにつれて季節を感じることが嬉しくなってきた。
移動先では清原君が大当たり。

20cm近いメバルを次々に釣り上げていく。
 
17時前に投げ釣りのポイントに戻り、投げ竿をチェックする。
自分と植村君は何も釣れていなかった。
清原君の仕掛けには、片方がこげ茶色でその反対側が白い魚が付いていた。

33cmのマコガレイだ!
一同大興奮である。
 
中編に続きます。