復活の長浜(後編)
この後、清原君のロッドにもアタリが来た。
彼の人生初のヤズである。
彼はこの後にもう1匹釣った。
フッキングしなくても何度もアタリがある。
今までの不調が嘘の様で、2人とも大満足である。
最後に、清原君のミノーを借りて釣りをすることにした。
数回投げたところであっさりとアタリが来た。
今日は本当に素晴らしい日だ。
しかし、このヤズも勢い余ってテトラポッドに入り込み、あえなくラインブレイク。
最後の最後でやってしまった…。
ミノーを貸してくれた清原君に申し訳ない。
せっかくヤズが釣れたのに、メタルジグは無くすわ、ヘビーミノーは無くすわ、挙句の果てに人様のミノーも無くしてしまった。
嬉しい様な悲しい様な、何とも中途半端な釣行になってしまった。
意気消沈しながらお昼前に納竿した。
帰宅後、早速ヤズを料理する。
カマの塩焼き。
刺身。
そしてブリ大根ならぬヤズ大根。
ブリの子供なので脂は乗っていないものの、とても美味しかった。
これを再び味わうために、近いうちにリベンジしてやる。