復活の長浜（前編）

8月下旬に「ハマチを釣るまではこの日記を更新しないでおこう」と決めた。
それから何度も釣りに行ったがハマチは全く釣れない。
釣りたいという気持ちが強すぎるのか、魚が釣れない日々が続く。
気づけば一ヶ月も経っていた。
　
そんな時、清原君から長浜に釣りに行こうと誘われた。
最近の釣り運の悪さからやや不安だったが、せっかくだから行ってみることにした。
　
朝4時30分に集合し、一路長浜へ向かう。
時折小雨が降っているが釣りには関係なさそうだ。
海はお世辞にも穏やかとは言えないが、既に10人近くの釣り人がいる。
台風が近づいているというのに大したものだ。
　
早速メタルジグを投げるとアタリがある。
あまりに頻繁にアタリがあるのでダツではないだろうか。
数投後にフッキングしたが、相手がダツでは満足できない（失礼）。
ところが、ダツの場合だとフッキングした後に水面で暴れるのだが、この魚は一向に水面に上がってこない。
まさか、ダツ以外の魚なのだろうか。
一気にテンションがあがるものの、PEラインとリーダーの結び目が解けてしまった。
魚はもちろん、メタルジグも失ってしまった。
何てことだ。
　
この直後、清原君にも同じアタリが来た！
銀色に輝く魚体を見たとき、清原君が叫んだ。
「アジだ！！」
何と34cmのアジが釣れてしまった（写真を撮るのを忘れた）。
これまでに釣り部で釣った最大サイズのアジである。
こんなアジを見せつけられたら、もう気持ちを抑えることはできない。
　
ちょうど良いメタルジグは先程無くしてしまったので、ヘビーミノーで挑戦だ。
幸い、アタリはまだまだある。
清原君がちょうどアジをクーラーボックスに置きに行った時に、自分のロッドに待望のアタリが来た！
浮き上がってきた魚体は清原君と同じくらいの大きなアジ。
抜き上げるのが不安だったので玉網で掬うことにしよう。
ところが、玉網は清原君の釣り場にある。
アジを引っ張りながら慎重に移動したものの、アジがバレてしまった。
釣り運が悪すぎる。
　
この後、アジと思われるアタリはなくなってしまった。
周りの釣り人もあまり釣れていないようだ。
絶望感が漂う中、再びアタリが来た！
今度もダツではないぞ。
リーダーもきちんと結んだし、清原君が玉網で待ち構えてくれている。
浮き上がってきた魚は先程と同じサイズのヤズだった。
ついに、ついに今年初のヤズを釣り上げた。
気のせいか、ヤズが二重に見える。
よく見ると、

何と2匹が同時に釣れていた。
前のフックと後ろのフックの両方にフッキングしている。

ようやく釣り運が上がってきたかな？

35cmと36cmだった。
ハマチには遠く及ばないが、大満足である。
それにしても2匹を同時に仕留めたこのヘビーミノーは素晴らしい。
　
この後、ヤズをクーラーボックスに入れて釣り場に戻る。
このヘビーミノーを投げると早速アタリが来た。
本当に使えるヤツだ。
今日の釣行が終わったら写真を撮っておこう。
と思っていたら、ヤズがテトラポッドに入り込み、PEラインが切れてしまった。
ヘビーミノーは海の藻屑と消えた。
　
何てついてないんだ。
　
後編に続きます。