暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

はじまりはいつも雨(前編)

この日記を始める少し前、およそ2年と10ヶ月程に農学部の自分のコースに所属している学生7人と釣りに行った。
生憎の豪雨の下で何とか投げ釣りをしたものの小さなホシササノハベラやフグしか釣れない。
そんな中、「穴釣り」を駆使して良型のカサゴを次々に釣り上げる男がいた。
その男の腕前は素晴らしかったが、彼の友人の技術は彼をも上回るという。
それならばその友人の腕前を見せてもらおう。
と言うことで彼とその友人、植村君そして自分の4人で長浜に釣りに行った。
 
これが我らが釣り部の第一歩であった。
 
彼の友人とは後の釣り部エース・辻君であり、彼とは宮崎君のことである。
彼らとは数えきれないくらい釣りに行った。
しかし、一昨年に辻君が、昨年に植村君が大学を卒業していった。
そして今年、ついに宮崎君も大学を離れることになる。
 
彼が大学に離れる前にもう一度釣り部として釣りに行きたい。
しかし、大学に残る唯一の釣り部員である清原君が所要で都合が合わない。
そこで、彼の研究室の当真先生と環境昆虫学の小川君を誘うことにした。
彼との最初の釣りの様に、(学生としての)最後の釣りもコースの人間と行こう。
釣り場はもちろん、釣り部の聖地・中島である。
 
宮崎君と当真先生は用事があるので小川君とともに先に中島に向かう。

少し風が強いがそんな事は気にしない。
14時前に中島に到着し、いつもの釣り場へ移動した。
メバリングを始めるとあっさりと釣れた。

これは今年も期待できるぞ。
と思っていたら雨が降り始め風が強くなってきた。
そんな中、小川君もメバルを釣り上げる。

これが人生初のルアーで釣り上げた魚だそうだ。
例年とまではいかないものの時折良型も混じる。

この時点で雨足が強くなってきた。
こんな調子では宮崎君達が中島に来ても釣りにならないのではと心配したがそれでも彼は来るらしい。
まさに釣り部魂である。
 
20時前に宮崎君と当真先生が中島に到着した。
彼らと合流した途端、今までの雨と風がぴたりと止んだ。
これで4人で釣りができる。
遅れてきた2人も順調にメバルを釣り上げていく。


 
21時頃に遅めの夕食を取った。
スーパーで購入したいつもの惣菜を用意する。

今回はそれだけではない。
アウトドア用のコンロを使ってインスタントラーメンを作る。

これなら寒い夜も安心だ。
 
一方、釣りの方はやや不安が残る。
と言うのも例年のようなメバルのライズがほとんどなく、ベイトの姿がまるで見えないのだ。
できればアジやシーバスも釣りたいのだが…。
 
後編に続きます。