暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

雨の中島(前編)

先月に清原君が無事に修士論文発表会を終えた。
これで彼は大学院を修了することになる。
彼は釣り部第二期生として釣り部を支えてくれた。
彼が学生のうちにできるだけ釣りをしたい。
と言うことで、釣り部の聖地である中島で釣りをすることにした。
 
昼過ぎに三津浜港を出発する。

今回は増成君も釣れていくことにした。

いつもの様にフェリーで昼食を取る。
意気揚々と中島に向かうが、一つ心配なことがある。
この釣りの日程を決めた一週間前の天気予報では「晴れ」だったのだが、昨日には夜の降水確率が60%になっていた。
幸いなことに風は今日に限って治まるようだが、最近の天気予報のズレからすると決して安心できない。
一抹の不安を抱えつつもフェリーは無事に中島に着いた。

ここまで来たからには釣りを頑張るだけだ。
 
明るいうちに投げ釣りの準備を始める。

辺りは爆風。
心配は見事に的中した。
投げ釣りそのものは問題なくできるのだが、いつもの釣り場ではルアーを投げる事ができない。
それどころか人間が海に落ちてしまいそうだ。
風が治まることを祈りつつ中島を回るが、風裏にでも行かない限りルアーを投げる事はできなさそうだ。
結局、投げ釣りでは全く釣れなかったので風裏に移動した。
 
別の場所で投げ釣りを始め、夕食の準備を進める。
日が沈んだ頃、自分の竿が重くなっていることに気付いた。

24cmの良型カサゴ
19時前にようやく1匹釣れた。
この後も自分の竿にアタリが来た。

毎年恒例のアナゴである。
 
少ないながらも魚を釣ることができたので、夕食を取ることにした。

今回は練炭コンロでおでんうどんを作った。
初めての練炭コンロは燃料の臭いこそ気になるもののなかなかの火力だ。
おでんうどんを食べ終わった頃、天気予報通りに雨が降ってきた。
そのうえ風は相変わらずだ。
このままでは釣りにならないと考え、車内で休憩することにした。
 
この時点で清原君と増成君は1匹も釣れていない。
このままで中島での釣りは終わってしまうのか。
 
後編に続きます。