暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

赤十字 その2

いよいよ今日は精密検査の日。
何を検査するかというと、腎臓である。
大学の健康診断での尿検査の結果、尿たんぱく質と潜血が見られたので、数度の検査の後でもう少し詳しく腎臓を調べることになった。
とは言え腎臓は体の奥にあるのでそう簡単に調べられない。
そこで、針を挿して直接腎臓の組織を取り出してから調べている。
これを腎生検と言うそうだ。
 
この検査のため、朝食は抜きとなる。
検査に先立ち、尿道にチューブを入れる。
腎生検の後は針の傷口が塞ぐまで安静状態になるので、いつものように小便ができないからだ。
とは言え、尿道にチューブを入れるのはやや痛いし、ずっと違和感が残る。
ついでにオムツに変えてもらった。
この作業は看護士さんにしてもらう。
この後に点滴の準備と採血をしたら、いよいよ腎生検だ。
 
まずはエコーで腎臓の位置を確認し、針を挿す場所を決める。
それから局部麻酔をするのだが、針を挿すのはともかく、麻酔薬を注入するとなかなか痛い。
ただ、この麻酔はかなりの効果があるらしく、2回目、3回目の麻酔は挿したことすら分からなかった。
後で主治医の先生から針の挿入口をメスで切ったと聞いたが、それさえも気づかなかった。
そしていよいよ針を挿す。
ガチャガチャと大きなおとを立てて腎臓の組織をとりだすが、痛みは全くない。
3箇所から組織を取ったら腎臓の採取は終わりだ。
かなり呆気なく終わってしまった。
はっきり言って、腎臓の採取よりも尿道のチューブの方が痛い。
 
この後は4時間、仰向けのまま体を動かさないで安静にしなければいけない。
幸い腕を動かしてよいので、漫画を読んだりテレビを見たりして時間を潰す。
お昼ご飯はオニギリなどで食べやすくしてくれているがら頭を起こしてはいけないので、かなり食べづらい。
結局、看護士さんに食べさせてもらった。
2時間程経つと腰が痛くなってきた。
自分は腰痛持ちなのでかなり苦しい。
 
ようやく4時間が過ぎ、採血をして血液検査をする。
この結果が良ければ体を仰向けの態勢から横にしても良いことになる。
幸い、検査結果が良かったので、ようやく態勢を変えられるようになった、
とは言え、まだ頭を起こしてはいけない。
 
昼過ぎに妻がお見舞いに来てくれた。
体を起こせないので何だか申し訳ない。
これで入院二日目が終わった。
かなりきつい1日だった。