暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

IgA腎症と恩師

畜産関係の学術集会は3月末に行われている。
自分は退院明けで治療中かつ食事制限中なので、残念ながら参加しないことに決めた。
 
学術集会がないとこの時期は本当に暇だ。
夕方にのんびり休んでいると、U都宮大学時代の恩師から電話がかかってきた。
自分の病状のことを尋ねられ、「1年間はゆっくりしなさい」との言葉をいただいた。
 
本当は恩師にこの病気のことを知られたくなかった。
いつも真面目で公平無私な恩師。
あれだけ反抗的だった自分にも何かと目をかけてくださった。
研究に勤しむことが唯一の恩返しと頑張ってきたが、それももう叶わないかもしれないと思うと悔しくて仕方がない。
 
恩師の言葉は温かかった。
それが申し訳なくて涙が溢れた。