暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

げんたそば

IgA腎症に罹ってから食事中のたんぱく質と塩分を減らしている。
たんぱく質を摂り過ぎると、余分な分は代謝されて腎臓から尿中に排泄されるため、腎臓に負担がかかることになる。
自分の体格なら1日のたんぱく質所要量は70gくらいなのだが、この病気になる前はおそらく80gは食べていた。
しかし、これからは50gに制限しなければいけない。
80gと50gの違いがどれくらいのものかは栄養学を学んだ人でなければ想像しづらいだろう。
 
蕎麦を例に挙げてみよう。
市販の乾麺の蕎麦100gには14gのたんぱく質が含まれている。
成人男性なら200gは食べるので(少なくとも自分は食べていた)、蕎麦を食べるだけで28gものたんぱく質を摂取することになる。
このような食事をしていたら1日50gなんてあっという間に超えてしまう。
 
したがって、腎臓の負担を減らすためには今までの様な食事はできない。
それでは蕎麦を食べられないのかと言うとそんなことはない。
腎臓病患者のための蕎麦が販売されているのだ。
自分が食べているのはキッセイ薬品工業の「げんたそば」だ。

見た目は普通の蕎麦だが、100g中のたんぱく質量は2.9gしかない。
ちなみに市販の蕎麦の乾麺には塩分が含まれている。
食塩相当量にすると100g中に2.2gにもなるのでこれまた腎臓に厳しい。
しかし「げんたそば」には塩分が含まれていないのでさらに安心だ。
 
普通のものより価格が高いが、今の体で蕎麦が食べられるだけ有難いと思う。