暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

中島にて

今日は研究室の学生と中島で釣りをすることにした。
 
始発のフェリーに乗り一路中島に向かう。

初心者もいるのできちんと接待しなければいけない。
何でもいいから釣れてくれれば良いのだが。
 
到着後に釣り場に移動し、投げ釣りとサビキ釣りを始めた。
今日は学生の接待が第一の任務なので、仕掛けを作ったり、投げ方を教えたりと大忙しだ。
 
投げ釣りを始めて10分程度過ぎた時、それぞれの竿にアタリが来た。


イソベラばかりがひっきりなしに釣れる。
サビキ釣りでは期待したアジは全く釣れなかったが、足元でぼちぼちメバルが釣れる。

大漁には程遠いが学生達は十分に楽しんでいるようだ。
 
ひとしきり楽しんだ後、昼前のフェリーで帰るために片付けを始めた。
ふと海面を見てみるとボラの群れが見えた。
青物用のヘビーミノーを投げてみると。

44cmの中型がスレ掛かりで釣れた。
手段はともかく、今日一番の大物である。
かつて釣島で石岡君と奥山君とでボラを釣ろうとしたことがあるが、ようやくリベンジできた気がする。
 
さてそろそろ帰ろうかと時計を見ると出航の時間が迫っていた。
急いで車に乗り込み全速力でフェリー乗り場に向かう。
何とか出航の数分前に到着したが、その時に信じられないものを見た。
何とフェリーが既に港を離れているではないか。
唖然としながらフェリーを見送る。
スタッフに聞いてみると、先月から運航時刻が変更になったそうだ。
なんという大失態。
 
この大失敗を学生に伝えたところ、ほとんどの学生には特に予定がないので問題ないと言っているが、増成君だけが気まずい顔をしていた。
どうしたのか聞いてみると14時からアルバイトがあるらしい。
いろいろ思案した結果、彼だけ高速船で帰ってもらうことにした。

高速船ならさっきのフェリーよりも先に三津浜に到着できる。
アルバイトに間に合うと良いのだが。
 
彼を見送った後、中島の食料品店で買い物をし、海を眺めながら昼食を取った。
昼食後はフェリー乗り場の近くで投げ釣りをする。
相変わらずベラばかり釣れるが、3年生の児玉さんがムラソイを釣り上げた。

彼女はベラとメバルの他に、カサゴアイナメも釣り上げている。
素晴らしい新人が研究室に来てくれたものだ。
 
釣りを楽しんだ後、14時過ぎのフェリーで無事に帰ることができた。
釣った魚は大学の研究室で捌く。

ボラも三枚おろしも何とかできた。
 
ボラは美味しくないという噂があるが本当だろうか。
取り敢えず妻にお願いしてフライを作ってもらった。

味はそんなに悪くなかった。
身の場所によってはやや臭みがあるのが気になるところだ。
ただし料理の方法によっては臭みを全く感じないものも多かった。
特にお腹の身の煮付けは脂が乗っていて美味しかった。
ボラの旬は冬らしいので、いずれまた釣ってみたい。
 
ドタバタした一日だったが、こういうのも悪くないだろう。