暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

追試

お盆休み明けの最初の仕事は追試の採点だ。
 
追試を受ける学生には、中間試験と期末試験の中から選んで出題すると伝えており、その際に「ほぼ同じ問題を出すよ」と言っておいた。
もちろん全て同じだと優しすぎるので、追試では各問題の順番や記号を少しだけ変えておく。
問題の内容が同じだから解答できるだろうと考えていたが、数人の答案用紙を見て驚いた。
 
学生達は問題の内容をそのまま覚えていたらしく、語句や記号の答えが本試験そのものだったのだ。
追試では問題の順番や記号を変えているので当然ながら不正解になる。
しかもその様な学生が全体の3分の1くらいいた。
採点の結果、そのような学生の半分以上は不合格になった。
 
いくらなんでも手を抜き過ぎではないか。
ちなみに彼らは大学1年生に相当する。
大学改革と言われて久しいが、大学を改革する前に初等教育から見直した方が良いのではないだろうか。
現場の声に耳を傾けないようでは改革がうまくいくとは到底思えない。