暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

許された夜

結婚してから、妻の視線が気になって夜釣りを控え目にしていた。
いつかは堂々と行きたいと考えていたが、今年3月の病気発覚のせいで「夜釣り禁止」というお達しを受けることになる。
しばらくは大人しくしていたものの、夜でなければ釣れないと妻の説得を続け、今月に遂に夜10時までの時間制限付きで許可をもらった。
そして、今日は夜8時頃に満潮になる。
と言うことで夕食後にいつもの場所に行ってきた。
 
いつもの場所は投げ釣りとウキ釣りをしている人がいたが、無事に釣り場を確保できた。
2時間程度しかないので必死でミノーを投げるが全くアタリがない。
後からきたルアーマンはあっさりキビレとチヌを釣り上げる。
自分はと言えばPEラインが絡まってしまい釣りができない状態になってしまった。
果たしてこれで釣れるのだろうか。
 
帰りの時間が迫り、黒っぽいミノーに替えてみた。
すると、ガツンとしたアタリが来てエラ洗いの音が響きわたる。
シーバスだ!
ロッドを捌いてエラ洗いを防ぎつつ、少しずつ引き寄せる。
強引に寄せればバラしてしまう。
焦るな焦るなと言い聞かせ、玉網を握る。
そして…。

48cmのシーバスが釣れた。
恥ずかしながら今年3匹目で、なおかつ初めてのフッコだ。
マルスズキかと思ったが背鰭にだけ斑点がある。
ハイブリッドシーバスというものをかもしれない。
 
久しぶりに食べれるサイズの魚が釣れたので持って帰ることにした。
病気の都合上生食を控えているので、ソテーやアクアパッツアなるものを作って食べた。

シーバスを食べるのも久しぶりだ。
 
次はどの手を使って妻に許可をもらおうか。
その方法を考えることが最近の楽しみである。