暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

学会(前編)

いよいよ学会が始まる。
早朝6時に大学に集合し、大学の公用車を借りて愛知県岡崎市に向かった。
今度の学会には学生を6人も連れていくので慎重に運転しなければいけない。
 
学生が賑やかに話をしている中、ひたすら車を運転する。

瀬戸大橋を渡り、何とか琵琶湖畔の大津サービスエリアに到着する。

大津と言えばブラックバスが食べられることで有名だが、腎臓を患っているのでもう自由に食べることができない。

今日の昼食は妻が作ってくれたお弁当だ。

食事制限をしている身としては出張の時が一番困る。
外食ができない訳ではないが、三食全てを外食にすることはできないし、同行者にも気を遣わせてしまう。
いろいろ考えると出張できなくなりそうなので、今回は食材や調理器具も持っていくことにした。
 
14時過ぎに無事にホテルに着いた。
住宅地と森の間にある昭和の香りが漂うホテルに一同唖然とする。
このホテルを選んだ修士2年生の増成君が呆然としていた。
学生が「朝食を予約しているのですが」と店員に尋ねたところ、「お客さんがいっぱいなので朝食はできない」との返事。
増成君の顔がますます曇る。
続けて店員が「トーストくらいなら作れるけど、近くのコンビニに行った方がいいよ」と言った時、つい笑ってしまった。
 
こんな調子で学会は大丈夫なのだろうか。
 
中編に続きます。