暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

学会(中編)

ホテルを出てすぐに学会会場に向かう。
今日の目的は若手研究者の交流会に参加することだ。
この交流会では研究内容を紹介するだけではなく、「研究という仕事にどう関わっていくか」「研究職に就くにはどうしたらよいか」「研究がうまくいかない時にはどう考えるか」など学生を含めた若い研究者に有益な情報を与える場でもある。
今回の交流会で特に興味を持ったのが「研究と広報活動」というテーマであった。
研究者にとって研究内容を公表することは必須である。
国民の税金を使わせていただいている研究機関なら、どのような研究をしているかを国民に知らせること、すなわち広報活動をしなければいけないだろう。
大学の場合、機関誌やパンフレット、ホームページ、フェイスブックなど様々な方法を使っている。
自分も広報活動に関する委員会に参加しているが、どうにもうまくいかないことが多いので勉強になった。
交流会は盛り上がり、その後の懇親会も盛り上がった。

翌日は朝からシンポジウムとポスター発表等のスケジュールでいっぱいだった。
取り敢えず早朝4時に起床して近くの川で釣りをする。
暗くてよく見えないがやたらとコイがたくさんいる川だった。
ワームを放り込んでみると喰い気があるコイが喰らいつく。
なかなか心地よい引きだが、メバル用のジグヘッドなのですぐに外れてしまう。
ひとしきり釣りを楽しんだ後、ホテルに戻った。
 
急いで朝食を作って食べ、学会会場に向かう。
ポスターを貼り付けてシンポジウムを見て回る。
興味深い演題が多いのだが、見たい発表が同時刻に別の場所で行われているのは残念だ。
あっという間に時間が過ぎ、お昼休みになったので、ホテルに戻って昼食を作った。
再び学会会場に戻った時には総会が行われていた。
研究室の学生は真面目に総会に来ていた。

というのも学会の事務報告の後で、若手研究者の優秀発表賞が発表されるからだ。
自分の研究室の学生が選ばれることはないだろうと思っていたら、修士2年の奥山君の名前が呼ばれた。
これには本当に驚いた。
と言うのも昨年も研究室の学生が賞を受賞したからだ。
まさかの二年連続受賞。
いいのかなあ。
 
夕方は懇親会に参加したが、あまり食べることができないので、懇親会の後でホテルで夕食を作った。
自炊に追われる学会である。