暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

今学期最後の授業

午後に共通教育の授業の補習をした。
これで今学期の授業が全て終わりである。
 
この共通教育の授業は「主題探究科目」という耳慣れない科目である。
普通の共通教育の授業は(体育を除いて)ほぼ一方的に講義を行うものであるが、それでは学生の自主性が育たないということで設けられた新しい科目だ。
学生に自主的に学ばせるために、教員が学生にテーマを与えてそれについて調べさせたり、プレゼンテーションさせたり、ディベートさせたりするらしい。
「らしい」と書いたのは、授業のやり方が担当する教員に委ねられているので、特にその方法は決まっていないからだ。
今回の授業では学部1年生50人を受け持つことになった。
50人もいたら勉強しない学生がどうしてもできるだろうにと思いつつ、学生にテーマを与えてプレゼンテーションしてみた。
いろいろと思うところはあったが、学生達(の少なくとも一部)は一所懸命勉強していたようだ。
 
その一方で、普通の講義を受けたいという声も学生から聞いていた。
主題探究科目という理想は結構だが学生からは完全に理解されていないらしい。
主題探究科目という理想に沿った授業をすべきか、それとも普通の講義をすべきか、どちらが正解なのだろうか。
 
ちなみに今日の補習には6人だけ出席した。
人数が少なかったので、補習の最中に大学や研究についていろいろと話をした。
この話が学生には面白かったらしく、学生達は「こんなに大学の先生と話したのは初めてだ」とか「ためになる話が聞けた」とか言っていた。
極端だとは思うが、共通教育の場合、普通の授業よりも雑談のような話をした方が良いのではないかと思った。
 
共通教育の授業では何かと考えさせられることが多い。
来年度も担当するので次はもっと良い授業がしたい。