暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

退職記念パーティー

自分が所属しているコースには分子生物資源学という研究室がある。
釣り部の玉網王こと植村君が所属していた研究室だ。
この研究室の教授のN口先生は研究と教育に熱心なだけではなく、温厚で良識のある素晴らしい先生である(と自分は勝手に尊敬している)。
そのN口先生が今年度を持って定年退職されることになった。
今日はその退職記念パーティーである。
いろいろな縁があって、研究室外の人間である自分も出席させていただいた。
 
余所様のパーティーに出席するのだから失態があってはいけないと思いつつ着替えをしていると、いつものスーツがないことに気付く。
そういえば妻がクリーニングに出したとか言っていたな。
取り敢えず10年くらい前に来ていたスーツを引っ張り出して着替えを済ませ、車で会場である県の勤労会館に向かう。
すると想像以上の交通渋滞。
結局自分一人が遅刻するという失態を犯してしまった。
 
会場に来ていた分子生物資源学の卒業生と現役学生に挨拶をしつつ自分の席に座る。
分子生物資源学は歴史がそれほど長い研究室ではないので、卒業生の三分の二くらいは面識がある。
N口先生は学生に慕われる先生だし(と思う)、また学生同士の仲も良い研究室なので、パーティーは終始和やかに進んでいった。
自分が無事に退職できた時に、このようなパーティーを開いてもらえるか心配になってきた。
 
パーティーの後、1.5次会と称してキスケボウルでボウリング大会が行われた。
せっかくなので自分も参加してみたが、分子生物資源学の皆様がお上手なのに驚いた。
聞けば飲み会の2次会に毎回ボウリングをしているらしい。
 
この後の2次会は居酒屋で飲み会らしいが、食事制限の身としてはさすがに参加できない。
このままお暇しようと思ったが、2次会まで時間があるそうなので、植村君を誘って久しぶりに伊予港に行ってきた。
海を眺めて帰ってくるだけのつもりだったが、何かが起きそうな気がしたのでルアーを投げてみる。
すると何やらアタリらしき手応えがきた!
生き物の感触に間違いない。
しかし何だか手応えが変だぞ。

何とラインに鳥が引っ掛かってしまっていた。
こんな感じで鳥が釣れることもあるのか。
鳥からラインを外すと元気よく飛んで行った。
 
この後、2次会に参加する植村君を送って帰路に就いた。
明日は植村君と久しぶりの釣りである。