暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

レアチーズケーキ

研究室の4年生である桜井さんが「レアチーズケーキを作ってください」と言ってきた。
そんなことを言ってきたのは5年前に卒業した三上さん以来である。
その時にはパウンドケーキとフォンダンショコラなるものを生まれて初めて作ったが、それきりケーキを作っていない。
レアチーズケーキを作った経験はないが、せっかくなので試してみることにした。
 
インターネットを調べてみると、レアチーズケーキのレシピが山の様にある。
それぞれレシピが微妙に違うので簡単に作れそうなレシピを選んだ。
まずは土台作りである。
市販のタルト台で手抜きしようとしたが、見つけることができなかったのでビスケットを使うことにした。

これをビニール袋に入れて潰し、電子レンジで溶かしたバターと混ぜる。
どれくらい潰せば良いのかわからないが、自分が食べる訳ではないので適当で良いだろう。
ケーキの型がないので今回はマグカップにビスケットを敷き詰めた。

次はクリームチーズの準備だ。

これをボウルに出して砂糖を加えて混ぜる。
本来ならクリームチーズを室温で柔らかくしてから混ぜるそうなのだが、時間がないので固いうちに混ぜてしまった。

とんでもなく固いものが出来上がってしまった。
取り敢えずこれで良しとして、別のボウルで生クリームの準備をする。
何でも6〜7分立てに泡立ててからクリームチーズに混ぜるらしい。
生クリームを泡立てたことなんてないが、取り敢えず泡立て器で人力による泡立てを試みた。
全然泡立たないじゃないかと思いつつ作業を続けていると少しずつ固くなってきた。

よしよし、順調だぞ。
これをクリームチーズに混ぜている時、あることに気付いた。

生地があまりにも固すぎる。
インターネットのレシピではケーキの型に生地を流し込むと書いてあるが、この生地はまったく流れてくれない。
まあ自分が食べる訳ではないので適当で良いだろう(二回目)。
これにレモン汁を数滴加えて混ぜ、マグカップに無理やり押し込む。

マグカップを6つ用意したのに4つにしか生地を入れられなかった。
これを冷蔵庫に入れて固めて完成だ。
取り敢えず少しだけ味見をしたが、濃厚な味で決して悪くない。
後は桜井さんをはじめとする学生達の反応だけが心配だ。
 
なぜ生地が固くなったのだろうか。
ひょっとしたら生クリームを泡立てずにクリームチーズに混ぜれば良かったのかもしれない。
他のレシピではゼラチンを使ったりヨーグルトを使ったりしているのでそちらを試してみる手もある。
次回はいろいろ試してみよう。
 
料理は実験と似ていてなかなか楽しい。
食べさせられた方はたまったものではないと思うが…。