暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

英文校正

自分はほとんどの論文を英語で書いている。
 
と言っても自分の英語能力は高くないので、論文原稿を一通り書き終えたところで英語のネイティブスピーカー(英語を母国語としている人、つまり外国人)に英語を校正してもらっている。
自分の専門分野の論文原稿の場合、アメリカ人の共同研究者に英文を校正してもらっている。
それ以外の研究の論文原稿は、大学のネイティブスピーカーに英文校正を依頼している。
 
ところが、最近になって、大学院のネイティブスピーカーに英文校正を依頼することができなくなってしまった。
理由は単純明快で、そのネイティブスピーカーが対応できないくらい英文校正の依頼が増えたからだ。
さてどうしようか。
 
有料の英文校正サービスもあるが、かなりの金額になってしまううえに、専門家が校正しない場合もあるので出来上がりに満足できない恐れがある。
英文校正せずに論文を投稿することもできるが、学術雑誌の編集者や審査員から「ネイティブスピーカーに校正してもらえ」と言われるのが関の山だ。
散々悩んだ末に、有料の英文校正サービスを利用することにした。
 
今回は「Enago」の英文校正サービスを選んだ。
Enagoでは1単語あたりの料金が安く(1単語6円)、追加料金(1単語2円)を支払えば、120日間無料で再校正してもらえるからだ(もっとも安いサービスの場合です)。
英文校正の証明書も発行してくれるし、論文原稿の評価までしてくれる。
もっとお金を出せば文章を校閲して論文の質を高めてくれるサービスもある。
初めての依頼の場合は料金を15%引いてくれるのも嬉しい。
 
料金をできるだけ安くするためにタイトルページや引用文献のリスト、図表の説明を除いた論文原稿を用意し、Enagoに英文校正を依頼した。
そして今日、その結果が届いた。
正直なところ自分の英語の出来が心配だった。
添え状を読んでみると「The language of your manuscript was good.」とある。

これは「あなたの英文は良かった」ということだろう。
自分の英語もまんざらでもないなと思いつつ、校正された論文原稿を見てみるとかなり修正されていることに気付く。
特に冠詞のほとんどが修正されていた。
添え状の文章は社交辞令なのだろうか。
 
それはさておき、内容そのものはかなり満足のいく英文校正だった。
次もEnagoにお願いすると思う。
この原稿を共同研究者にもう一度確認してもらった後で学術雑誌に投稿しようと考えている。