暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

入院 その2

入院2日目。
今日は手術の日だ。
既に液体のものしか摂取出来ないが、朝9時以降はそれさえも口に出来ない。
お腹が空いてしょうがない。
看護師さんからいただいた飲み物をいただく。

この飲み物が口に合わない人もいるらしいが、自分は十分美味しく飲めた。
 
手術は11時過ぎの予定だ。
10時過ぎに手術着に着替える。
手術着には袖がなく、肩の部分が簡単に外れるようにできている。
両足にはきつめのストッキング(弾性ストッキング)を装着する。
弾性ストッキングを装着すると足の血流が良くなるらしい。
手術中に足の血流が悪くなり、血栓ができるのを防ぐためのようだ。
衣服を替えたなら点滴を始める。
術後の水分補給と、抗生物質投与のためらしい。
 
11時半頃に看護師さんから手術室に行くよう声がかかった。
点滴台を引きずり、妻とともに看護師さんの後をついていく。
手術を受ける患者と病院関係者しか使わない大きなエレベーターに乗り込み、手術室へ向かう。
手術室の入り口で妻と別れ、いざ手術室へ。
 
手術室の室温は低く設定されているらしく、少し寒かった。
患者をリラックスさせるためか、あるいは手術に関わる人達をリラックスさせるためか、音楽が流れていた。
やや幅が狭い手術台に乗ると、手術を担当する人たちが慌ただしく動き始める。
心電図測定や血圧測定の準備がてきぱきと進められていく。
吸入麻酔器(?)を口にはめると意識が次第になくなっていく。
 
気づけば手術は終わっていた。
目が覚めた時には病室にいた。
痛み止めが聞いているのか、あまり痛くない。
妻を始め皆が声をかけてくる。
どうやら手術は無事に終わったらしい。
お医者さんが自分の扁桃(「扁桃腺」ではなく「扁桃」が正しい名称らしい)を見せてくれた。
妻に頼んで写真をとってもらう。

これで少しでもIgA腎症の進行が遅くなってくれれば良いのだが。
 
これから6時間は安静状態である。
トイレはどうするかというと、大の方は手術中(後?)につけられたオムツで対応するようだ。
小の方は、尿道カテーテルはもうこりごりなので、尿瓶で対応することにした。
唾は飲み込まず、ティッシュに出すよう指示を受ける。
出血の有無を調べるためだ。
とにかく声が出づらいので、妻の手帳を使った筆談でこなす。
 
幸い大も小も出ず、6時間の安静は解除された。
取り敢えず一安心だが、今日は夕飯を食べることができない。
お腹が空いてしょうがない。