暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

よそ見釣り

大学は春休みである。
授業がないうえ、卒論や修論の指導も終わったので比較的自由に仕事ができる。
自分も実験や論文作成、学会発表の準備、授業の準備などを進めている。
授業がないので有給休暇を取ることもできる。
 
と言うことで早朝に釣りに行ってきた。
早朝4時に起床し一路第二の河口を目指す。
最近調子が悪い第二の河口でシーバスを狙うのである。
到着後にメバル用のミノー、シンキングペンシル、バイブレーション、シーバス用ミノーを投げてみるがアタリがなく、釣れる気配がない。
今日も駄目なのだろうか。
 
夜がすっかり明けた頃、もう釣れないだろうと思いつつ、バイブレーションを投げていた。
よそ見をしながらただ巻きしていると、突然ロッドが重くなった。
アタリだ!
なかなか元気が良いシーバスだが、すんなり寄せて玉網で掬う。

52cmのシーバスだった。
痩せてはいるもののなかなか綺麗な体をしている。
もう少し太ってから食べようということでリリースした。
 
ルアー釣りでよそ見をしながら釣れたのは初めてだ。
ひょっとしたら「釣りたい」という気持ちが強すぎて「殺気」になり、魚を警戒させていたのかもしれない。
よそ見をしていたから「殺気」が消えて釣れたのではないだろうか。
非科学的ではあるが、自分は「釣りたい気持ちが強すぎると釣れなくなる」と信じている。
 
このシーバスが釣れたのが6時40分頃で、すぐに納竿して帰路に就いた。
8時過ぎには自宅に戻り、朝食を食べて大学に出勤した。
こんなことができるのも春休みだからである。