暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

忘年会

夕方から研究室の忘年会だった。
 
とは言え、病気持ちの自分はお酒を飲むことができない。
お酒の力がないとなかなかふざけたことが言えない。
かと言ってお酒を飲んで気持ちよくなっている人の前で真面目な話をする訳にはいかない。
自分の話し相手は専ら外国人の卒業生である。
この卒業生は、自分の研究室で博士号を取得した後、博士研究員を経て、現在同じ大学の医学部に助教として勤務しており、研究室の飲み会にほぼ毎回参加してくれている。
この卒業生は宗教上お酒を飲むことができないので、いつも二人でお互いの近況や研究の話ばかりしている。
 
二人だけで話していると他の参加者が気を遣うので、たまにクイズを企画することにしている。
参加者に自分が適当に作ったクイズに答えてもらおうというもので、正解が最も多かった参加者に賞品を与えることにしている(もちろん全員に何らかの賞品を与えるようにはしている)。
いつも同じクイズだと飽きてしまうので、クイズの内容や回答の仕方など少しだけ工夫するようにしている。
独りよがりな企画だが、自分が研究室を取り仕切っているのでこれくらいは許してもらいたい。
 
病気になったおかげでお酒を飲めない、あるいは飲まない人の気持ちが分かるようになった。
もちろんお酒を飲める人の気持ちも忘れてはいない。
せっかくお酒の席に出るのだから、どんな形でも楽しみたいと考えている。