暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

春が来る(後編)

サワラが釣れたのでもう帰ろうかと思ったが、もう一度最初の場所に戻って釣りを続けることにした。
  
しかし期待も空しく何を投げてもアタリがない。
やっぱり駄目かと思いつつ海を見ていると小さなライズが起きた。
その場所にアローヘッドを投げてもアタらない。
もっと別のルアーが良さそうだが…。
ここでNORTH CRAFTのエアオグルが目に着いた。
このルアーは河口でかなりの実績を残しているが、外海ではまだ釣れたことがない。
こいつを試してみよう。
 
数回目の小さなライズの直後に、その場所にめがけてエアオグルを投げる。
ゆっくり引いていると一投目からアタリが来た!
あまり引かないのでサワラかと思っていたが、5mくらいまで寄せたところで鰓洗いした。
シーバスだ!
この後、シーバスはテトラポッドの隙間に潜り込もうとする。
これをやや強引にいなし、浮かび上がらせて玉網で掬った。

何だこれ。
何だこれ。
何だこの体高は。
これはヒラに間違いない!
誰もいない波止で絶叫した。

61cmのヒラフッコだった。
この大きさのものは初めて釣ったが、この力強い姿に驚いた。

また釣りたくなってきた…。
 
これで今日の釣りは終わりだ。
既にサワラがあるので、ヒラフッコはリリースした。
次回にもしまたヒラが釣れたら持って帰ろうと思う。
結局ショアジギングロッドは使わずに終わった。
普通のシーバスロッド(ダイワシーバスハンターX96ML)でも十分だった。
フロロカーボンのリーダーはガビガビになっていたが…。
 
帰り道、道端が花が咲き始めていることに気付く。


もうすぐ春が来る。