暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

勤労感謝の日

悪い夢を見た。
自分の職場にいたある人物が、自分の行く先々に現れて、自分の仕事を妨害し続けるという夢だった。
現実のその人物はきちんと仕事をしていなかった。
そのくせ外面では仕事をしている風を装っていた。
もっとも自分も満足な仕事ができている訳ではないのだが…。
自分が無事に仕事できるのも、家族や学生が支えてくれるからだ。
勤労感謝の日である今日こそ彼らに感謝しなければいけない。
 
ともかくこの悪夢のせいで朝1時に目が覚めてしまった。
3時半に起きて釣りに行く予定だったがもう寝られそうにない。
と言うことで第四の河口に行ってきた。
朝2時前の中潮の下げ半ばで潮位はかなり低い。
まったく釣れそうにないがとにかくK太で壁打ちを始める。
ロッドを小刻みに動かして止める、を繰り返してシーバスを誘う。
20分くらい続けた後に遂にアタリが来た!
鰓洗いしまくるシーバスは40〜50cmくらいだろうか。
あまりの鰓洗いでバラしてしまう。
もし釣れていればすぐに帰ろうと思っていたのに…。
そしてこの後はアタリが途絶えてしまった。
 
このまま家に帰って大人しく寝るか、それとも釣りを続けるか。
この時点で2時頃で、今日の潮ならもう少しで干潮を迎える。
気付けば車のハンドルは第二の河口の方向に切っていた。
第二の河口までは1時間強の距離だ。
つくづく自分は馬鹿野郎だと思う。
 
朝3時半前に第二の河口に到着した時には、潮が引きまくっていてところどころ川底が見えていた。
干潮であることは覚悟していたがさすがに浅すぎる。
取り敢えずルアーが引ける深さがある場所に移動し、表層系のルアーを中心に投げる。
潮が引いているせいかハク(ボラの子供)の群れが固まっている。
アピアのハイドロアッパーをハクの群れの下流側に投げてみると待望のアタリが来た!
しかし、この魚は鰓洗いもせず、引きも大したことがない。
何だろうと思いつつ足元に寄せて玉網で掬う。
かなり潮位が低いので玉網の柄を目いっぱい伸ばさなければいけない。

魚の正体は39cmのキビレだった。

大きさの割に引かないなと思ったら片目が潰れていた。
この時期の第二の河口のシーバスに見られる症状と同じ様に見える。
せっかくのお持ち帰りサイズだがリリースすることにした。
 
この後に川底が露出している場所に移動し、メバル用のミノーを投げてみた。
すると川底とは違う感触がところどころある。
もしやと思いワームを投げてみると20cm弱のセイゴが釣れる。

かなり頻繁にアタリがあるが、全て同じサイズだった。
より大物を求めてキビレが釣れた場所に戻る。
この時点で潮が満ち始めていた。
 
ハイドロアッパーではアタリがなかったので、アイマのソバット80で少し下のレンジを探る。
満ちてくる潮と川の流れがぶつかってできるヨレのような場所にソバットが差し掛かった時にアタリが来た!
激しく鰓洗いしたが、そのうち鰓洗いを止めて大人しく寄せられてきた。
シーバスかと思ったが何やら妙な形をしている。

何だこれ。
どうやらフロントフックに掛かったシーバスが、自身の鰓洗いによってリアフックが体に引っ掛かり所謂エビ状態になっているようだ。

釣れたのは32cmのセイゴだった。
この後も一度だけアタリがあったが、一瞬のうちにバラしてしまった。
この時点で5時半を回っており、かなり疲れていたのでこれで納竿とした。
 
大物こそ釣れなかったが、第二の河口に来て良かった。
第四の河口で諦めていたらボウズで終わっていたのだから、第二の河口に行くという選択が生んだ結果である。
自分が馬鹿野郎で良かったとつくづく思う。