学会その2
今回参加した学会は日本畜産学会第125回大会と日本家禽学会2019年度春季大会の二つである。
日本畜産学会は畜産関係の学会で日本で最も大きい学会で、日本家禽学会は家畜のうち鳥類を専門とした学会である。
ニワトリの研究をしている自分には必須の学会だ。
今日は日本家禽学会大会の日で、自分は研究内容を口頭発表する。
ここ数年の学会発表では発表時間を超過することが多かったので、今回は時間内に終わらせることが目的だ。
本来なら研究内容を参加者に理解してもらうのが最優先であるが、とにかく時間内に終わらせたかったので、早口で発表した。
うまくいったかは分からないが、ほぼ時間通りに終わらせることができた。
次回の学会では内容重視で発表したい。
日本家禽学会大会では、高校生による研究発表(ポスター発表)も行われた。
東京都と群馬県、そして鹿児島県の農業高校が参加していたが、その研究内容を見て驚いた。
いずれも大学で実施してもおかしくないレベルの研究で、しかも高校生達は大学や企業の研究者の質問にかなりしゃきしゃきと答えていた。
ポスター発表の後で、学会の総会で高校生一人一人挨拶してもらったのだが、その挨拶も大したものだった。
高校時代の自分なんて足元にも及ばない。
それどころか、自分の研究室の学部生よりも堂々としている。
この違いは一体なんなのだろうか。
ひょっとしたら大学での教育は学生本来の質を下げているのではないだろうか(注:もちろん、今の大学でも優秀な学生はたくさんいます)。
しかも今回参加した高校生は全員女の子だった。
男の子はどうしたのだろうか。
彼らの研究内容や態度に感心しつつ、大学での教育を思い憂鬱になった。