暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

第1回釣り部遠征(前編)

夏休みが終わり、後学期が始まってから1週間が経った。
ようやく後学期の講義にも慣れてきた。
その合間をぬって研究を進めていきたい。
 
本格的な研究を始める前に、3連休を利用して「釣り部」の合宿を敢行した。
「釣り部」といっても釣りをするだけで、部員は自分を含めてたったの4人である。
今回は四国最西端にある佐田岬に1泊2日で釣りをすることにした。
小雨が降る中、まずは佐田岬の中ほどにある三机港で釣りをする。
ここは釣り部エースの辻君が選んだポイントだ。
彼の狙いはアオリイカだ。
最初は手こずったものの、徐々にアオリイカを釣り上げていく。
自分も彼に教えてもらいやってみる。
なかなか釣れなかったが、最後の最後でついに来た!

極小だ。
しかも写真のアオリイカは裏表逆だ。
何はともあれうれしい。
 
昼過ぎに佐田岬のほぼ端っこの三崎港へ移動する。
三崎港の海水はとてもきれいで透明度が高い。
堤防から足元の海を見てみると50cmを超えるであろうマダイが2匹いる。
釣りに飽きてきた植村君と宮崎君が玉網で魚を捕るという遊びを始めた。
何をバカなと思ってたが、意外に上手に小魚を捕らえていて、中には20cm近いキタマクラまで入っていた。
キタマクラはフグの一種であり、皮膚などに毒をもつ。
キタマクラの名前は「北枕」に由来しているそうです。
北枕は、死者の極楽往生を願い、北に頭を向けて遺体を安置することを指します。
また、食中毒で急死した際に、北に頭を向けて寝かせると生き返ることがあったといいます(実際は生き返らないと思います)。
食べると北枕に寝かされますよ、ということでつけられた名前がキタマクラだそうですよ。
 
そんなことをしているうちに夕方になった。

夕焼けの中に佐田岬尾根の風車が見える。
三崎港は海がきれいなだけではなく、緑が多く空気もきれいだ。
日没後にはプラネタリウムでしか見たことがないような無数の星が瞬いている。
こんなに美しい景色は久しぶりだ。
 
そんな時、辻君が今日最大のアオリイカを釣り上げた。

そしてさっきまで遊んでいた植村君が今日最大のアジを釣った。

夜中まで釣っていたいところだったが、宿の門限があるので19時前にきりあげた。
 
今日は湊浦の梅田旅館にお邪魔した。
旅館の方にお願いして、釣ったアオリイカとアジを刺身にしてもらった。

大物が連れなかったことを除いて、全てに満足できた1日だった。
 
後編に続きます。