暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

でんぷん生パスタ

IgA腎症と戦うために購入した食材その2。
「じんぞう先生のでんぷん生パスタ」である。
早速妻がパスタを作ってくれた。

蕎麦と同じく、パスタ(スパゲティ)のタンパク質も意外と多い。
乾燥スパゲティ100gあたり13gだから、多めに食べてしまうと制限量(1日50g)まであっという間だ。
そのうえスパゲティの主成分は小麦である(他は卵と塩)。
したがって、スパゲティのたんぱく質は植物性たんぱく質が多いことになる。
 
一般的に、植物性たんぱく質は動物性たんぱく質よりも質が悪いことが多い。
その理由はたんぱく質を構成するアミノ酸のバランスである。
食事からたんぱく質を摂取した場合、それをアミノ酸に分解して(消化)体内に吸収する。
そのアミノ酸を利用して体内でたんぱく質を合成するのだが(=ヒトのたんぱく質に作り替えている)、そこで使われなかった余分なアミノ酸は肝臓で処分されて尿素になり、尿として排泄される。
アミノ酸のバランスが良くて余分なアミノ酸が少ないたんぱく質を良質なたんぱく質といい、余分なアミノ酸が多いものを質が悪いたんぱく質としている。
ヒトは動物なので植物ではない。
したがって植物性たんぱく質アミノ酸のバランスはヒトのものとは違っていることが多く、余分なアミノ酸が多くなりがちである。
したがって植物性たんぱく質は動物性たんぱく質よりも質が悪いということになる。
 
余分なアミノ酸尿素)を排泄する時にも腎臓に負担をかけるので、できる限り質の良いたんぱく質を摂取した方が良い。
と言うことで、たんぱく質の摂取が制限されている場合には、単純に摂取量だけを考えるのではなく、その質(アミノ酸のバランス)を考える必要がある。
 
つまるところ植物性たんぱく質を減らし、質の良い動物性たんぱく質を摂取せよということになる。
たんぱく質制限というと「肉や魚が食べられない」と言う人がいるが、実際には適量を摂取しなければいけないのだ。
この「でんぷん生パスタ」は100gあたりのたんぱく質量は0.1gしかない。
これで安心して肉や魚を多めに食べることができる。
 
ちなみに味は普通のパスタよりもあっさりしており、つるつるとした食感で結構美味しかった。