暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

挑戦

最近、釣り部のエースが仕事で頑張っているらしい。
玉網王はフランスに出張しているというし、皆それぞれの土地で活躍しているようだ。
大学教員としてそして釣り部員としてこれほど嬉しいことはない。
 
一方で自分はどうだろうか。
これでも毎日研究と授業に励んでいるが、彼らと比べると大きな変化もないのも事実である。
せめて何か新しいことをしなければ。
 
ところで、エースは最近オフショアの釣りを始めたという。
そうだ、自分も新しい釣りをしてみよう。
まずは新しい釣り場の開拓だ。
今までは西にばかり目がいっていたが、東の方に行ってみようではないか。
噂によれば新居浜には干潟があり、日中でもシーバスが釣れるらしい。
と言うことで、早朝から高速道路に乗り西に車を走らせた。
 
地図を見ながら良さそうな場所を探す。
工場地帯の海辺に車を停め、さてどうしようかと考えていたら若い釣り人が新居浜について丁寧に教えてくれた。
なんて優しい人なんだ。
小雨交りの中でルアーを投げる。
夜釣りに良さそうなこの場所は釣れる気配はあるもののアタリはない。

ヒイラギがスレ掛かりで釣れただけだった。
 
次に選んだ場所は河口だ。
かなりの数のボラやチヌも見え、生命感で溢れている。
ルアーを投げるとガツッとしたアタリが続くがフッキングしない。

その正体はダツだった。
ワームではハゼが釣れた。

それ以外の魚は釣れない。
 
最後に波止に移動した。
波止は釣り人で溢れており、コウイカの墨で真っ黒だった。
今年の春にコウイカが大量発生したそうだが、既に下火になっているようで、釣れている人は少なかった。
そんな彼らの傍でダツと遊ぶ。

 
家族サービスのため午前中で釣りを切り上げ帰路に就く。
初めての新居浜はいつもと同じような釣果だった。
結果は芳しくなくても見知らぬ土地に挑戦できたことを嬉しく思う。