暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

還って来た紫電改

宮崎勇氏の「還って来た紫電改 紫電改戦闘機隊物語」を読んだ。

紫電改とは日本海軍の戦闘機である。
著者の宮崎氏は元日本海軍少尉で、いわゆる戦闘機乗りであり、その紫電改に搭乗していた。
その操縦士人生を書き記したのがこの本である。
平易な文章で書かれており、先の戦争や飛行機に詳しくない人にも読みやすいだろう。
宮崎氏は戦後にこの街で酒屋を営んでいたが、2012年にご逝去されたそうだ。
 
紫電改は戦後にアメリカに接収されたため日本には残っていなかった。
ところが1978年にこの街のある海底に眠る1機の紫電改が発見される。
この紫電改は翌1979年に引き上げられて展示されているそうだ。
宮崎氏もこの引き上げに尽力されている。
 
今日は先日の休日出勤の代休である。
釣りの新規開拓を兼ねて紫電改を見に行ってきた。
人気の少ない狭い路地の先にある。

ひっそりとした建物。
平日ではあるが数人の見学者がいた。

これまで書籍やインターネットで何度も見た紫電改
実物は自分の予想よりも大きかった。
曲がったプロペラは墜落時の衝撃によるものだろうか。

引き揚げ時の様子。
この他にも多くの写真や飛行機の部品、宮崎氏が所属していた第三四三航空隊の資料が展示されていた。

機体の色が塗り直されているそうだが、完全には復元されておらず、ところどころ穴が開いている。

暗緑色の中の日の丸が眩しく見えた。
 
肝心の釣りは、陽が昇っていることもありさっぱりだった。
辛うじてカニと、

カサゴスズメダイが釣れた。

魚がいそうな気配が多く、いずれ良い潮、良い時間帯に来てみたい。
 
また紫電改を見に行こう。
その時には大物を釣ってやる。