暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
 
毎年この日は大人しく過ごすようにしている。
と言うことでのんびり投稿論文を書くことに決めた。
論文を書きながら、昨年のことを思い出す。
昨年の出来事の中で、自分にとって最も大きな出来事と言えば3月にIgA腎症に罹っていることが判明したことだろう。
原因も分からず、確たる治療法がないうえに完治することはないこの難病を前に絶望的な気分になったことは確かだ。
「健康」や「死」という言葉が自分に身近なものに変わった。
この難病は死ぬまで自分から離れることはないので、悩みながら生きてもつまらないとの考えに至り、今は気楽に生きている。
今年も気楽に頑張ろうと思う。
 
もう一つ忘れられない出来事は研究である。
昨年に初めて総説論文を作成したが、これになかなか苦労した。
総説論文はある特定の研究分野におけるこれまでの研究成果をまとめた論文である。
論文作成のためにいろいろな論文を読んだのだが、結果的に自分の勉強不足を痛感することになった。
さらには締切に間に合わず共同研究者にご迷惑をおかけする始末。
何とか仕上げたものの、これが他の論文作成にも悪影響を与えることになる。
自分の論文を作成する時に、この技術を使った実験が足りない、あれも足りないと考えてしまうようになり、筆の進みが遅くなってしまった。
どうやら総説論文が自分の論文作成のわずかな自信を根こそぎ奪ったようだ。
初心を思い出してがむしゃらに突っ走るしかない。
 
何だか重苦しく始まった一年だが、実際はテレビの正月番組を見ながらのんびり論文を書いている。
自分を追い込み過ぎてもろくなことがないので今年も気楽に頑張ります。