暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

玉網運

先月末に学会に行ってからと言うもの、完全な休日が一日もなかった。
そんな状態で前学期の授業が始まったので、肉体的にも精神的にもかなり疲れている。
 
と言うことで早朝から釣りに行ってきた。
釣り場は久しぶりの第二の河口である。
早朝4時に起床してのんびり車を運転していると、どんどん夜が明けてくる。
すっかり春だと思いつつこのままでは地合いを逃すのではないかと心配になってきた。
案の定第二の河口に着いた時にはすっかり明るくなっていた。
どうやら春をなめていたらしい。
 
先日まで雨が降っていた割には河口は濁っておらずスケスケで魚の気配がない。
取り敢えずバイブレーションを投げるが全くアタリがない。
まさかのボウズかと思いつつシンキングペンシルを投げて引いてみると、コツッとした感触がある。
海底ではないよなと思いつつ水面を見てみると、シンキングペンシルの後ろに魚の姿が見えた。
すかさずもう一度投げるとガツッとしたアタリが来たが、魚が体をひねった瞬間に外れてしまう。
外れた時の姿からしてシーバスだと思う。
かなりもったいないことをしてしまった…。
これが最後のチャンスだったらしくこの後はアタリが全くなくなってしまった。
 
このまま納竿するのが悔しいので、第一の河口に移動することにした。
到着後に早速ルアーを投げるがアタリはない。
それでも少しずつ移動して魚の居場所を探す。
ふと浅瀬にバイブレーションを投げてみると待望のアタリが来た!
丁寧に寄せて玉網で掬う。

46cmのシーバスだった。
背鰭に斑点があるからタイリクスズキかなと思ったが、胴体には斑点がない。
タイリクなのかマルなのかよく分からない個体だ。
帰る前にもう一度だけ同じ場所にバイブレーションを投げてみると、またアタリが来た!
エラ洗いしているからシーバスに間違いない。
こちらも丁寧に寄せて玉網で掬おうとした時、事件が起きた。
何と網の部分が外れて海に落ちてしまったのだ。
このままシーバスを抜き上げられそうにないので、シーバスをスロープのあるところまで引っ張り何とか陸揚げに成功する。

こちらは47cmの片目のシーバスだった。
 
シーバスが2匹も釣れたのでこれで納竿することにした。
帰る前に海に落ちた玉網を釣り上げる。

玉網の柄の部分の接着が剥がれていたので、柄を買い替えなければいけないだろう。
それにしてもこれでよく1匹目を掬い上げられたものだ。
 
1年に1回は玉網に何らかのトラブルが起きている。
自分には玉網運がないとつくづく思う。