暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

ソゲの境界線

愛車のタイヤを替えてから3日が過ぎた。
乗り心地が圧倒的に良くなったことに驚いている。
もっと早くタイヤを替えておけば良かったと後悔している。
 
11月の終わりを迎え、卒業論文研究の指導に追われている。
その合間を縫って朝の5時から第四の河口に行ってきた。
昨日の雨で濁りが出ていれば釣れるはずだ。
ところが水が澄んでおり釣れる気配はない。
先行者がシーバスを釣り上げたようだが既に時合は過ぎているようだ。
1時間程粘ったがアタリが全くないので場所を変える。

ハイドロアッパーで表層を攻めていると何者かがルアーを襲ってきた。
一瞬だけ見えた魚の口が小さかったのでシーバスではなさそうだ。
しかし、表層でのアタリはこの1回のみ。
そこでK太で下のレンジを攻めてみる。
巻いて、アクションさせ、止めるを繰り返していると、動きを止めた時に待望のアタリが来た!
あまり大きくなさそうだが慎重に玉網で掬う。

ヒラメの一歩手前、40cmのソゲだった。
K太のリアフックにがっちり喰いついている。

K太でヒラメを釣ったのは今回が二回目だ。
浅瀬でメバル用のミノーを引いていると時折ソゲが襲い掛かってくる。
しかしほとんどの場合空振りするようでなかなかアタリがない。
ソゲは餌を食べるのがどれだけ下手なんだと思っていた。
K太の動きを止めた時が「喰わせの間」となるため、ソゲにとって喰いつきやすいのだろう。
 
このソゲを持って帰ろうかかなり悩んだ。
たまには家に持って帰りたいし、研究室で頑張っている学生達に差し入れるのも悪くないだろう。
しかしこいつはまだヒラメになりきれていない。
いろいろ悩んだ末、リリースすることにした。
 
ちなみに自分は決して善人ではない。
何らかの理由で生活が苦しくなったらこのソゲでも容赦なく持って帰って食べるに違いない。
もっと大きい魚を釣りたいという小さなプライドが、このソゲをリリースさせたのだと思っている。