暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

ゴールデンウィーク中の実験3回目(GW最終日)

ゴールデンウィークの実験の三日目。

今日は内容こそ目新しいものではないものの、作業自体は挑戦的なものだ。

挑戦的と言っても大したものではない。

今まで複数人で実施していた実験を、自分一人でやるというだけのことだ。

何故一人で実験するかと言うと手伝ってくれる学生がいないからだ。

ゴールデンウィークだから研究室に学生がいないということもあるが、一番の理由は学生にお願いするのが面倒だというのが一番の理由だ。

これから同じ実験を何度もやるので一人でやることにも慣れておきたい。

 

複数人でやる作業をたった一人でやるものだから、かなり忙しい作業になった。

他の人が見ていれば可笑しな人間だと思ったことだろう。

辛うじて、本当に辛うじて無事に実験は終わった。

内容はぼちぼちといったところで、決して失敗ではない。

と言うことで三戦二勝一敗(一不戦敗)。

二勝といっても大した結果ではないので満足はしていない。

 

しかしどうしても実験がしたかったのだ。

5月1日に医学部に勤めているカーンに会いに行った。

バングラデシュ出身のカーンは医学部で日本人の学生の面倒を見つつ自分の研究に励んでいる。

自分の研究室にいた時とは比べ物にならない程の実験技術と知識をもつようになった。

それに比べて自分は何にも成長していない。

学校の教員は学生を育てて世に送り出すのが仕事であるが、卒業生達が新しい世界を学んでいくのに対し、教員はずっと同じ仕事をしている。

したがって、教員は新しい何かに置いて行かれる感覚に囚われることになる。

これは教員の宿命と言ってもいい。

しかも自分は研究室のボスでもある。

誰も自分に助言なんてくれやしない。

自分で何かをしなければ世の中に取り残されることになる。

だからとにかく何か仕事をしていたかったのだ。

 

実験の後で釣りに行こうと思ったが止めておいた。

休みボケの頭も随分元に戻ったことだし、ゴールデンウィーク中の車の混雑に巻き込まれたくない。

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これから子供を食べるのか

妻と二人でケーキを食べてのんびり休むことにした。

 

トラブル続きのゴールデンウィークだったが、全体的には良かったと思う。