暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

鶏肉

学生実験でニワトリを解体するので、鶏肉を購入した。
 

この鶏肉はブラジル産である。
日本の鶏肉の食料自給率は2010年で70%だった。
ということは残りの30%は海外から輸入していることになる。
日本では輸入鶏肉の大半をブラジルから輸入している。
 
どうしてほぼ地球の裏側であるブラジルから鶏肉を輸入しているのだろうか?
距離的には中国やアメリカの方が圧倒的に近いので、輸送コストが抑えられるはずなのに。
その答えは鳥インフルエンザにある。
日本では鳥インフルエンザが発生した国からの鶏肉の輸入を一時停止している。
実は、以前は中国やアメリカから鶏肉を輸入していたが、どちらにも鳥インフルエンザが発生してしまったので輸入できなくなったことがある。
一方、南米では今のところ発生したことがない。
そこで、いつまたインフルエンザが再発するかもしれない国よりも、安定供給できるブラジルから鶏肉を輸入しているのである。
ブラジルの皆様に心から感謝したい。
 
しかし、もしブラジルで鳥インフルエンザが発生したらどうなるのだろうか?
次はどの国から鶏肉を輸入するのだろうか?
なかなか恐ろしい問題である。
 
ところでこの包装には日本語が書いてある。

「鶏は小さいなしで凝結した」
どういう意味だろうか?
英語では「Frozen Chicken Without Giblets」と書いてある。
「giblet」は「内臓」や「ニワトリの食用内臓」という意味だ。
したがって「食用内臓なしの冷凍鶏肉」というのが正しいだろう。
これを翻訳した人はおそらく日本人ではないので、間違いは仕方ない。
 
自分が英語を書く時にもこんな間違いをしている可能性がある。
というよりもその可能性はとても高い。
そう思うと恐ろしくなってきた。