暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

イノシシの骨格標本

今から3ヶ月も前のお話。
タヌキ3号を入手した1週間後に、附属高校の先生から若いイノシシの死体をもらった。
イノシシなら畜産の教育資料として申し分ない。
ということでイノシシ1号の骨格標本作りを始めた。
まず皮膚を剥いで、内臓を取り出した。
その後、頭部、胴、左右前足、左右後足の6部位に分けた。
各部位に分けたのは、若いとはいえサイズが大きいこと、そして骨の種類がわからなくなることを防ぐためだ。
これはものすごく大事で、この手間を省いてしまったためにタヌキ3号は骨の整理がほぼ不可能になってしまった。
イノシシ1号の解体作業をしていると、学生時代のブタの解剖を思い出した。
もうちょっとまじめにやっておけばよかった。
肉をあらかた取り除き、最後の仕上げをミルワームにやってもらうことにした。
ところがミルワームはそれほど肉を食べてくれない。
環境昆虫学の吉富先生に聞いてみたところ、ミルワームはエサの選り好みがあるらしい。
ミルワームをあきらめてウジに活躍してもらおう。
衣装ケースに水を少し入れて、肉つき骨をいれ、バーベキュー用の網でフタをし、網に重石をのせた。
1週間ほどたつとウジが発生してきた。
よしよし頑張ってくれ、ということで放置して1ヵ月後。
ウジが大量発生してしまった。
その数はゆうに10000を超える。
肉はすっかりなくなっていた。