暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

イノシシの骨格標本台

仕事が再開したものの、助教は出張中で、研究室の学生も夏休みでいない。
実験をしようにもサンプルがないので今は何もできない。
論文の方は共同研究者の校正を待っている状態である。
と言うことで、少しだけ研究活動に取り組んだ後でイノシシの骨格標本作りを続ける。
 
ここで大きな壁に突き当たる。
それは骨格標本台である。
市販の骨格標本には立派な台と骨格を支える支柱がついているが、ホームセンターには売っていない。
骨格標本作りの本には特注した方がいいと書いているがそんなにお金はかけたくない。
取り敢えず台には合板(910×300×12mm)を選び、支柱にはイレクターパイプ(直径28mm、450mm)とジョイント(J-103)を使うことにした。

J-103は壁面に固定するためのジョイントであるが、思った以上にぐらぐらしない。
パイプの長さはスーパーツールのチューブカッターで切断して調整した。
 
この台に骨を乗せる前に肋骨を固定した。
一本の針金(直径0.55mm、今までもこれを使っている)を腰椎の隙間に通して折り曲げ、縒り合わせていく。

第一胸椎まで来たところで一時停止。

この状態で標本台に乗せる。

J-103の穴に針金を通して脊椎を固定する。
思った以上に安定しているようだ。
ちなみに胸骨がバラバラになってしまい収拾がつかなくなってしまったので、今回は諦めることにした。
 
これに、本来脊髄が通るところに真鍮線(3mm)を通す。
当初は真鍮線を曲げて動物らしさを演出しようと考えていたが、ぐらぐらするので真っ直ぐに戻した。
これに第3頚椎までを差し込んで、肋骨の針金を頚椎に固定する。

第2、第1頚椎を差し込んで固定し、頭蓋骨を入れてみる。

これで一気に骨格標本らしくなった。
ここまで来るとすぐに完成させたくなる。