暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

タヌキの骨格標本

今日は実験がないので、骨格標本を組み立てた。
この写真はタヌキ3号。
環境昆虫学の松野君が県内で昆虫採集の際に見つけてきたものだ。

骨格標本を作るにあたり、筋肉など骨の周りの組織を取り除く必要がある。
いろいろな方法があるが有名なものは下の4つだ。

  1. 土中に埋める
  2. 煮込む
  3. ウジやミルワームなどの昆虫に食べさせる
  4. タンパク質分解酵素で溶解する

1は時間がかかりそうだし、骨をなくしそうだから却下。
2は鍋が二度と使えなくなりそうな気がしたので却下。
3がいいかなと思い、農学部構内に放置しておいたが何の変化もない。
1週間後に見てみると、ウジが大量に発生していて毛と皮膚の下の筋肉と内臓のほとんどがなくなっていた。
すごいぞ、ウジ。
まだ肉が少し残っていたので、インターネットの記事を参考に4で処理することにした。
その方法はとても簡単で、酵素入り衣料用洗剤に漬けるというもの。
フタつきバケツに洗剤と水を入れて、肉つき骨を漬けてみた。
漬けて1週間後に見てみると、悪臭がひどく肉はたいして分解されていなかった。
一気にやる気が失せてしまい、そのまま放置。
ところが、3ヶ月弱後にバケツのフタをあけてみると悪臭がない。
肉は全くなくなり、骨は白くキレイになっていた。
恐るべし、酵素パワー。
洗濯の時には気をつけよう。